電車の有料座席制

JR東日本の通勤ライナーが3月に全て廃止されることになったとのこと。背景にはライフスタイルの変化があり、利用者の減少や業務の効率化などが理由だという。自分は、もう20年近くも通勤を経験していないので、通勤ライナーが次々と廃止になっていたこと自体を知らなかった。生き残ってきた湘南ライナーにはお世話になったことがある。四半世紀前、平塚から有楽町に通っていた。行きは始発の普通電車で座って行けた。帰りは東京駅から湘南ライナーに乗ることが多かった。自分は満員電車パニック症なので、全席指定の湘南ライナーは極めて居心地が良かった。時々近所の人と居合わせ雑談にふける機会もあった。時代が変わったら、通勤ライナーは本当に不要なのだろうかと疑う。僅かなお金を払えば、痛勤電車から解放されるのは、今でも誰にもメリットがあるはず。JR東日本の通勤ライナー全廃の決断は乗客の意向を無視していると思う。と言うのも、私鉄では各社とも有料座席制の導入を目指している。有料座席制は会社も乗客もウイン・ウインの関係にあるという。何故、JRでは廃止し、私鉄では導入を目指すのか。JRの経営判断の基準が乗客軽視にあることだけは間違いなさそうだ。