人出抑制の阻害要因

感染防止のため5人以上の会食はダメと呼びかける首相や政治家が多人数での会食をしたことが、緊急事態宣言による人出抑制の効果を阻害していることは間違いない。でも、阻害要因はそれだけではない。思いつく儘に挙げてみる。医療崩壊を叫ぶ医師会長らが関わる病院はコロナ感染者を受け入れていない。有言実行ではないから発言に信憑性が感じられない。飲食店が感染のピンポイントだとして、ランチまで悪者にしているが、政府やマスコミは何故飲食の何処が悪いのかを伝えない。一向に人出が減らない緩い緊急事態宣言。それを最終手段と有り難がる信用のおけない首長たち。午後8時の外出自粛ならばと昼飲みに走る若者たち。緊急事態宣言を要請しない福岡県に強要し、要請する熊本県を爪弾きした政府の思惑を見抜く人々。緊急事態宣言をこれ以上拡大させないとして益々事態を混乱させる菅が新たに創作した準宣言区域。緊急事態宣言は私権を侵すから極力出さないと言いながら、特措法に刑事罰を科す愚を犯す政府への反抗心。入国拒否宣言をしながら実習生らを例外として受け入れる政府の農業政策などの一貫性の無い政策。誰が見ても実現不可能なのに、未だに東京五輪開催を叫ぶ首相を始めとする利害関係者らの詐欺的演技。首相権限を最大に生かしコロナ対策で蛮勇を奮えるチャンスなのに、全く無策で無能な首相への絶望感。政府の無策をチャンスに出来ず、代替案も出せず沈黙を続け、いざという時当てにならない枝野ら野党。結局、言葉だけが上滑りしているコロナ対策に映る。