発言と内心が裏腹過ぎる

厚労省は、新型コロナワクチンの優先接種順位を、1位は医療従事者、2位は65歳以上の高齢者、3位は基礎疾患のある人と高齢者施設の従業者とする方針を決めた。ところが、JAPAN Forbesによると、米国では医療労働者の50%以上がワクチンを拒否しているという。理由は副作用の懸念と政府への信頼の欠如とのこと。米国の医療現場の最前線で働く労働者は、黒人とヒスパニック系に偏っている。ワクチンの有色人種への安全性が確認されていないとして懐疑的になっている。更にトランプが接種を加速化させているのは、ワクチンが特定の人種に危害を与えるものだと考えているためだという。日本においても、日本人への安全性は確認されていないから、同様の状況にある。でも、見切り発車で2月から接種が始まる予定だ。ワクチンの効果は、感染度合いで異なることは「ワクチンは安全性が第一 」に書いた通りだ。日本でワクチンを接種するかは熟慮した方が良い。でも、加藤官房長官が「俺は打たないよ」と発言したことは問題だと思う。ワクチンを打つか打たないかは個人の勝手だ。しかし、加藤は政府を代表してワクチン接種を推奨する立場にある。自身が接種を拒むとしても、否定的な発言はすべきでなかった。GoTo中止にしても非常事態宣言発出にしてもワクチン接種にしても、菅政権は発言と内心が裏腹過ぎる。