東日本と西日本の境

Jタウンネットが「東日本と西日本の境は?」という調査を全国の読者に実施している。日本国語大辞典には「東日本は日本の東半分、西日本は日本の西半分。東(西)日本は中部地方以東(西)」と記載されている。これでは中部地方がどちらなのか分からない。東/西日本の区分は諸説ある。最も有名なのが糸魚川静岡構造線による区分で、殆どそれと一致するのが電気の周波数による区分だ。一方でNTTは新潟県、長野県、山梨県、神奈川県までを東日本としている。更に、気象庁は福井県、岐阜県、三重県までを東日本としている。因みに、Jタウンネットの調査では、長野県と静岡県を二分する線が最有力になっている。今後決選投票で両県の東西を決めるという。そこで、昔学校で習った歴史を思い出した。15~17世紀の大航海時代のこと、スペインとポルトガルは西経45度の東側をポルトガル領とし西側をスペイン領として条約を結んだ。その結果、南米はブラジルだけがポルトガル領となり、その他はスペイン領になった。この条約は東経135度にも適用されている。かつて、もし両国の力が日本に及んでいれば、東経135度にある明石を境に、東日本はスペイン領で西日本はポルトガル領になっていたかもしれない。もっとも、そうなれば東日本や西日本という国名は存在しなかったかもしれない。自分は文化で分けるべきだと思う。従って、東日本は中部地方より東で、西日本は中部地方より西で、中部地方は中日本という区分になるべきだと思う。