二階のご飯論法

マスクとアクリル板と4人以下を国民に要請する張本人の菅が、みのもんたら8人でマスクも着けず、アクリル板も置かずに会食したことが、批判に曝された件の後日談。どうやら菅は二階幹事長に呼びつけられて参加したようだ。この会は二階主催の忘年会だったとのこと。幹事長に呼びつけられ、大慌てで駆けつけ、感染無防備な会場に居続けざるを得なかった我が国の首相を情けないと思う。いや、情けないと言うよりは侮蔑に値する。27日のテレビで田原総一朗と二階幹事長が対談していた。25日に収録したものだという。田原が「何故この状況下で無防備での会食をしたのか」と二階に切り込んだ。すると、二階は「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。全く無駄なことをしているわけではない」と反論した。そこでテレビチャンネルを切り替えたので田原がどう切り返したのかは知らない。ニュースにならないから、切り返しは出来なかったのだろうと思う。それにしても、政治家はご飯論法が得意だ。「貴方は今朝ご飯を食べましたね?」と質問すると「いいえご飯は食べませんでした。今朝はパンでした」というあの論法だ。二階も同じだ。会食を意見交換にすり替えた。会食も意見交換も、マスクとアクリル板とソーシャルディスタンスが必要だ。何故そこを突かない。結局田原は二階を切り崩すことが出来なかったようだ。そろそろ引退時かもしれない。