桜を見る会のその後

桜を見る会の補填疑惑について、やっと安倍前首相の国会での説明が実現しそうだ。森山国対委員長も下村政調会長も国会招致を容認したのだから現実的なものになりそうな気配だ。でも一筋縄ではいきそうもない。これまで国会で一度も真摯な説明をしたことのない安倍が自ら進んで希望するはずはなく、証拠が出てきたので説明をせざるを得ない状況に追い込まれたと見るべきだろう。前首相の国会招致は官邸の了承なしにはあり得ないと言われている。と言うことは、支持率の急落した菅首相が、批判の矛先をかわすため安倍を差し出したと読むべきだろう。また一口に国会と言っても、本会議か議院運営委員会の理事会かで、状況は全く異なってくる。もし、本会議の証人喚問で虚偽の答弁をすると偽証罪に問われることになる。一方理事会では安倍が一方的に説明するだけで終了になり、しかも非公開で罪も問われない。大騒ぎしながら結局は理事会での説明に終わるのだろうと憶測される。安倍は政治家の常套手段として秘書の責任にするのは目に見えている。安倍はホッとするだろうが、ところが問屋はそんなに甘くない。理事会の不明瞭さが、火に油を注ぐことになり、桜は再炎上することは十分に予測される。安倍は如何に切り抜けるのだろうか。