日本とドイツの違い

ドイツでは16日からロックダウンが始まり1月10日まで続く。学校が閉鎖され、日用品以外の小売店も営業休止となる。クリスマス期間(24~26日)のみ緩和され、近しい親族4人まで家に招くことが許可された。また、ドイツ人にとっては年越しの花火もビッグイベントだ。普段は禁止されているが大晦日だけ解禁となるのが恒例だった。これも中止だ。ドイツではこれまで「もしクリスマスにロックダウンになれば暴動が起こる」と言われていた。だが、実際にロックダウンが決まったら、暴動どころか国民が一丸となってコロナと戦おうとしているという。メルケルの「魂の演説」が如何にドイツ人の心に響いたのかが伺える。一方、日本では政府が飲食は4人以下でと呼びかけている。でも菅首相は連日多人数の会食を続けている。GoToトラベルの全面停止を打ち出した14日の夜、菅は二階幹事長、王貞治、杉良太郎ら7人と会食をした。批判を受けた西村コロナ相は「政府が提唱している新型コロナウイルスの感染拡大防止策は一律で5人以上の会食を否定しているわけではない」と弁明したという。政府が「勝負の3週間」と自粛を呼びかけたが、自粛どころか町の人出は増えている。日本とドイツの国民性は似ているのに、首相だけは全く似ていない。