コロナ第3波の元凶と義務

誰がどう見ても新型コロナウイルス感染の第3波が到来してきたのは間違いない。海外の状況を見ても、感染は指数関数的に激増するから、爆発的感染に備えることが極めて重要だ。ところが、日本医師会の中川会長が「第3波と考えてもよい」との認識を示したことに対し、加藤官房長官は「政府は第3波の具体的な定義を定めているわけではない」と否定的だ。「引き続き最大限の警戒感を持って対処しなければいけない」と、政府は何もしないことを暗に言っている。西村コロナ相と田村厚労相も「国民、事業者に出来ることを一つひとつやっていただきたい」と要望しているだけだ。でも、何もしないのなら、まだましだ。GoToが感染拡大の元凶になっている。だが、菅首相と赤羽国交相は頑としてGoToを中断しようとはしない。この状況を一言で言うと、政府がコロナ感染の拡大を図り、感染の縮小は国民の義務という構図だ。最早、菅政権には期待していない。でもせめて、爆発的感染に見合った医療体制の整備はしてほしいと願うばかりだ。しかし、願いは叶えられそうもない。