餅は餅屋に

ゆうちょ銀行の失態が止まらない。外部のドコモ口座やPayPayと連携した口座から預金が不正に出金された事件に留まらず、自社のプリペイドカードmijicaでも不正な送金が発覚してしまった。mijica発覚前までは、ゆうちょ銀行は外部の責任とばかりに、キャッシュレス事業者に2要素認証の導入を強く依頼し責めたのだから、何をか言わんやだ。mijicaはチャージした分だけしか使うことの出来ないプレペードカードだが、ATMから出金出来る機能があるデビットカードに切り替えることが出来るのが特徴だ。これが狙われた。ログインするにはIDとパスワード、それに送金用の5桁の暗証番号が必要になる。パスワードは数回間違えるとロックされるが、5桁の暗証番号はいくら間違えようがロックはかからない仕様になっていた。5桁の暗証番号など分からなくても、IDとパスワードさえ知ることが出来れば突破可能だったのだ。ゆうちょ銀行といえば、預金残高約180兆円を誇る日本最大の銀行だ。でも、悲しいことに国の郵便貯金事業を引き継いだだけで金融業の玄人はいない。いや、いたとしても、トップが玄人に耳を貸さない風土なのかもしれない。餅は餅屋にという諺がある。それを実行しなかったことが悔やまれる。これを契機にmijicaをmijimeに改名するのも一案だ。