すぐに底が割れる

次期首相を決める自民党総裁選の立候補者が出揃い、論戦がスタートした。石破は、地方創生、コロナ対策、特措法の改正、防災省の必要性を説き、国のあり方を見直すグレートリセットを主張。手元のメモは殆ど見ず、自分の言葉で自信を持ってアピールしていた。菅は、自身の生い立ちから決意表明まで、大半をメモを読みながらしゃべった。どう見ても自分の言葉では無い。安倍同様にスピーチライターが作ったものだろう。「しっかり挑戦していきたいと思います」と締めくくった。「しっかり」には具体性が無く、「思います」には実行するかは分からないという曖昧さだけが残った。岸田は、「え~、あ~」が多く準備不足で、優柔不断の印象を与えた。有事の際には全く役に立たないと自身が証明しているような感じだった。少なくとも、この演説会では、石破が首相として適任という印象を与えた。10月総選挙という噂もあるから、1ヶ月間の短命内閣になる可能性もある。誰が当選しても問題は無さそうだ。でも、このように政治家に演説や討論をさせることは非常に重要だ。すぐに底が割れる。米国の大統領選ように、1年かけて論戦を繰り返せば日本でも有能な首相を発掘出来るに違いない。