お墨付き会議

政府の新型コロナウイルス対策の専門家会議もそれを継承した感染症対策分科会も、相変わらず闇の中の会議のようだ。FNNが入手した2020年2月の第2回専門家会議の議事録は黒塗りばかりの文書だったとのこと。38ページ、1352行にのぼるが、黒塗りにならず開示されたのは、座長が議題を伝えたことと挨拶だけだったという。この会議の後に政府が全国一斉の臨時休校を政治判断したのだから、何がどう話し合われてのか知りたいところだ。西村コロナ相は将来的に公表する意向というが、国立公文書館に移す10年後となる見通しだから、寧ろ確信的な隠蔽行為と言える。分科会では突如GoToトラベルの東京除外が決まった。分科会が始まる1時間前に西村コロナ相が突然東京除外を検討していると伝えた。委員には寝耳に水で、問題点を調べることも出来ず、政府が分科会の総意として押し切ってしまったとのこと。議事録を隠蔽するどころか、委員の口をも塞いでしまう。分科会は単に政府にお墨付きを与える形骸的な機能しか無いようだ。国民は政府などに頼らず、独自の状況判断で行動するしかないようだ。勿論政府への批判の声を挙げながら。