ビール礼賛

強烈な猛暑が続いている。心配なのは熱中症だ。調べてみると、ある管理栄養士は、熱中症に飲み物として向かないものとして、カフェインを多く含むもの、アルコール、糖質の多いものを挙げている。当然だと思う。納得する。でも自分は呑兵衛だから、別の記事が気になった。サイエンスライターが書いた「ビールが体にいいという新説の科学的な理由とは」という記事だ。ビール腹の意味は誤解が多いと言う。ビールを飲むと太ってビール腹になると言われている。でもビール腹とはビールの樽の形を言っているに過ぎない。最近の研究によると、ビールは太るどころかやせる酒ではないのかと考えられていると言う。ビールにはホップが含まれている。そのホップが脂肪酸やコレステロールの合成を抑え太りにくくしているらしい。アルコールはどんな飲料であってもグラム当たり約7キロカロリー。炭水化物がグラム当たり4キロカロリー、脂質が9キロカロリーなので、蒸留酒だろうがビールだろうが、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、太るに決まっている。でもビールには脂肪の合成を抑えるキサントフモールが含まれている。更にキリンがホップ由来のビールの苦み成分であるイソα酸から、認知力の改善に有効な物質を発見した。また、ある研究では、ビールを飲んで放射線を浴びると染色体異常の発生率が最大34%も抑えられるという報告もある。酒は百薬の長と言うが、ビールもまた然りなのだ。乾杯!