デンマークとの違い

国のコロナ対策に対する評価が、日本とデンマークでは対照的だ。デンマークの感染者数と死亡者数の人口比率は、日本と較べ2桁も多い。だが対策への支持率は、日本が30%台なのに、デンマークは86%と高い。支持されたポイントは3点あるという。1点目は政府の透明性のある姿勢。大事な決定の際には、必ず関係閣僚とその決定に携わった機関の責任者が出席して記者会見を行い、いずれも自身の言葉で、どのような議論が行われ、なぜこの結論に至ったかという経緯を丁寧に説明した。2点目は情報の一元化。飛び交う情報を、健康・医療関係は保健省、補償金・税制はビジネス庁、政府の記者会見など全般的なものは警察庁のホームページに集約したので、国民は情報を得るのにストレスを感じなかった。3点目は迅速な経済補償。早急に民間企業や個人事業主に向けた補償制度を立ち上げ、国民は安心して自粛に入ることが出来た。申請は10分ほどのオンラインで出来、1ヶ月後には4ヶ月分が振り込まれたという。一方日本は、政府の姿勢に透明性は無いし、情報は混乱したままだったし、首相の記者会見も唐突的で中身の無いものだった。日本はデンマークに追いつき追い越せとまでは言わないが、せめてデンマークを見習ってほしいものだと思う。