レームダック化の極み

新型コロナウイルス感染が、全国的に拡大している。テレビでは大騒ぎしているが、政府は「自粛のお願い」一辺倒で、何ら有効な手を打っていない。まるで無政府状態同然だ。でも、いま政府のやるべき事は明白だ。建て付けの悪い特措法を改正し、国と地方との権限を明確にすること、休業要請に強制力を与えること。自治体が管轄する保健所を国が直接指揮出来る仕組みに替えること。PCR検査の体制整備と検査費用の無料化。医療崩壊の防止。たったのこれだけなのに何故政府は動かないのだろう。答えは簡単だ。もし、政府がこれらの事をやろうとすると、今までの失敗を認めることになり、更に批判に曝されるからだろう。だから政府は、コロナ収束後に法改正をすると先送りをしている。収束させるために法改正が必要なのに、どうやって収束するのを待つと言うのだろうか。レームダック化している。西村コロナ相などは、GoToトラベルを推進しながら、お盆帰省は控えろとか、緊急事態宣言下でなくても感染防止ガイドラインを守らない飲食店で感染者が発生すれば店名を公表すると、訳の分からないことを言い出した。思考も法解釈も支離滅裂だ。これを混乱の極みという。