専念すべき時

山中京大教授が新型コロナウイルスをめぐる提案のため個人サイトを開設した。国や自治体の対応が急速にペースダウンしているとの危機感から、感染症の専門ではないが医学研究者として何か出来ないかと考えたと綴っている。提案の要旨は下記の通り。新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではなく、1年は続く長いマラソンだ。今すぐ感染拡大を防ぐための強硬策を打ち出すべき。無症状や軽症の感染者は、病院ではなくホテルなどで経過観察を、重症者には感染病床の増床で医療体制の充実を。ドライブスルー検査などでPCR検査体制を拡充し、今の10~20倍の検査体制を大至急作るべき。治療薬が開発・普及するまでは、休業等への補償、給与や雇用の保証が必須。産官学が協力し、国産のワクチンと治療薬の開発に全力で取り組むべき。国産ワクチン以外は、民間テレビ番組が主張している内容と同じだ。誰しも、早急にこの体制を構築してほしいと願っている。ところが国の動きは極めて遅い。首相も厚労相も、国会で些末な議論に縛られている。今こそ、国会を休会し、新型コロナウイルス対策に専念すべき時だと思う。