天晴れ!規制委員会

九州電力の約束不履行で、川内原発が今日停止した。原子力規制委員会による原発停止は初めてで画期的な出来事だと思う。5年前、5年以内にテロ対策設備設置を条件に、川内原発の再稼働が規制委員会によって認められた。ところが、5年直前になって、九電が間に合わないと規制委員会に延長を申し入れた。でも規制委員会は断固として撥ね付けた。福島原発事故以前であれば、規制委員会の前身である原子力保安院は電力業界の言いなりだった。だが、規制委員会は原発事故をキッチリと反省している。ここで妥協すれば事故前と変わらない。斯くして、九電は原発を停止し火力に切り替えることにより、200億円の増になる見通しになった。九電の変わらない旧体質が経営を圧迫しているのだ。関電の3基も四国電の1基も九電と同じ経緯を辿っている。脱皮出来ない故に原発停止の運命にある。一方関電は、福島原発事故で業績が悪化し役員報酬をカットしたが、昨年こっそりと役員報酬の一部を補てんした。相変わらず、全てが旧体質のままなのだ。間違いなく荒療法が必要だ。電力業界のトップを変えるだけでなく、かつて原発に携わった全ての官僚を放逐し、原子力利権に絡む政治家の実名を公表することしかない。あとは国民が判断することになる。