G7の本気度

G7テレビ会議が行われた。新型コロナウイルスの世界的流行への対応を最優先課題とし、世界経済の安定を支援するため保健対策で協調体制を取ると表明した。更に金融・財政政策を含めあらゆる手段を総動員しつつ、労働者や企業、打撃を受ける産業の下支えに向け的を絞った対策を講じるとも指摘した。でも、協調体制を取るとは言いながら、各国とも鎖国状態だ。協調とは言わずに、各国が自国内で万全の策を講じると言うべきだったと思う。金融が破綻したリーマンショックではなく、ヒトとモノの流れが破綻しているのだから、金融だけに頼るのは片手落ちというものだ。最早G7は非力で無力と化している。更に安倍首相は「東京五輪を完全な形で実施する」ことで各国首脳から支持を得たと述べた。何を寝言を言っているのだろうと思う。各国首脳は、夏までに終息するはずがないと確信している。「開催出来るはずは無いけど、日本が言うなら頑張ってみたら」程度の社交辞令に決まっている。たとえ社交辞令でも、あたかも五輪が開催出来るかのような情報を発信すること自体が間違っている。むしろ、五輪を中止して、全勢力を新型コロナウイルスの撲滅に注力しようと発信した方がG7の本気度が伝わってきたはずだ。