目眩まし会見

安倍首相が夕方に緊急記者会見を開くという。オリンピック中止か、はたまた、非常事態宣言かとの憶測が飛んだ。結局何のことは無い。新型コロナウイルスの特別措置法の改正案が成立したが当面は発動しないと言いたかっただけ。入国制限措置の遅れは習首席訪日と無関係だと言い訳し、今後、財政措置と金融措置で万全を期すとは言いながら具体案は示さなかった。更に、具体策はG7、G20、与党と練り上げていくと他人任せにしただけ。しかも、官僚の作文をプロンプターを見ながら読み上げただけ。記者会見というよりは朗読会というべきだろう。大仰に開くには価値の無い会見だった。では何故安倍は強いて記者会見を開いたのだろうか。株価が急落し、年金資金は26兆円もの損失が出た。日銀の含み損は4兆円になり実質的な債務超過に陥っている。アベノミクスによって、年金も日銀もガタガタなのが現状だ。でも会見では年金も日銀も触れなかった。この事実を覆い隠し国民の目を反らすことこそ、この会見の真の目的だと憶測出来る。結局、記者会見は朗読会であり、国民の目をコロナに誘導する目眩まし会見だったのだと思う。