NHKは課金制にすべし

放送法の改定でNHKの全ての番組のネット同時配信が始まった。早速、総務省は有識者会議を立ち上げ、NHKの受信料制度を見直す議論をスタートさせるという。議題は何と、テレビの有無に関わらず全世帯に受信料を負担する方式や、徴収対象の機器をスマートフォンやタブレットにまで広げる方式とのこと。デジタル時代に合わせた議論を行うとのことだが、受信料徴収拡大は時代に逆行している。このまま進むと全国民からNHKという税を徴収することになる。一方NHKは公共放送の定義すらもせずに事業拡大にまっしぐらだ。時の政権の御用放送として安倍政権はNHKの肥大化を押し進めている。一方英国ではジョンソン首相がBBC放送の受信料を廃止し課金制度に移行することを検討している。そればかりではない。61局あるラジオ局の大半を削減し、現在10チャンネルあるテレビの全国放送も減らす。インターネット放送を行っているウェブサイトも縮小する。一方で、国際放送は強化するという。有識者会議はNHKとBBCの対比を検討すべきだと思う。このブログでは、公共放送としてのNHKの在り方を何度も論じてきた。「箍の外れたNHK 」「NHK受信料を巡る攻防 」「NHKに無い公共放送の定義 」。NHKの肥大化を阻止するのは今しかない。NHKを最適化するには、受信料制を廃止しWOWOWのような課金制に移行すべきだと思う。