危機管理のお国事情

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中がマスクと除菌ジェル不足に陥っている。日本では北海道知事が官邸にマスク供給を申し入れした結果、政府がマスクを買い上げ北海道の各家庭に配布したという。本来マスクが必要不可欠で最優先すべき場所は、医療関係だから、官邸が如何に無能なのかが良く分かる。不足する物にはそのお国事情が反映するようだ。日本では、トイレットペーパーやオムツなどの紙類だが、イタリアではパスタ、ドイツではジャガイモが店頭から姿を消しているという。更に、政府の対応も異なるようだ。日本では、政府が買い溜めしないよう呼びかけている。でも、ドイツでは、政府が買い溜めを薦めているという。各家庭が1週間分程度買い溜めして家でゆっくり過ごすことを奨励している。検査にしても、日本は検査数を増やさないようにしているが、ドイツは無料にして増やすようにしている。どちらが賢明かは火を見るよりも明らかだ。日本では国民の命を犠牲にしてまでも、見かけの感染者数を減らそうとしているが、ドイツは感染者の見つけ出しと治療に重きを置いている。間違いなく日本の危機管理システムは狂っている。