健全な社会

後手後手を引く安倍首相が先手を打つため一斉休校に続き、中韓両国全土からの入国拒否を打ち出した。習首席来日予定を考慮し、中国人の入国に手心を加えていたので新型コロナウイルスを全国に拡大させてしまった今になって、最早手遅れなのに、またまた唐突に中国からの入国拒否を実行した。一斉休校も入国拒否も安倍の独断だ。ネット右翼は当初から中国人の入国を拒否しなかった安倍に対し、批判の声を挙げ安倍から離反し始めている。一方、自民党は、国家公務員法の解釈を変更して黒川東京高検検事長の定年を延長した閣議決定に関し、三権分立を脅かすとして了承しなかった。また閣僚も従来の法解釈の変更を「口頭で決済」するなどあり得ないと批判している。安倍一強も遂に綻びを見せ始めた。恐らく、独断を続ける安倍に対して、不満と恐怖を感じ始めたのだろう。こうなると、安倍一強も脆いものだ。雪崩を打った如く崩れ去るに違いない。見方を変えると、ネット右翼も自民党も閣僚も、自浄作用の安全弁として機能しているとも言えそうだ。そう考えると、日本はまだまだ健全な社会なのかもしれない。