コロナ対策:日本と台湾の違い

何を血迷ったのか、土曜日に安倍首相が急遽国民向けに異例の会見を行った。でもプロンプターを読んだだけで、質問も制限し、国民の疑問や不安には答えない迫力の無い会見だった。唐突な全国一斉休校の要請に対し、国民的な批判を受けたので、泥縄式に休業補償と検査体制整備をするという後付け的な内容だった。言葉とは裏腹に、安倍が真剣に新型コロナウイルスと立ち向かう気迫は窺えなかった。単なる政治的パフォーマンスだと感じた。新型コロナウイルス対策について、日本と台湾を比較すると相違が極めて顕著だ。安倍は周回遅れで顔を出したが、蔡総督は最初から取り組んでいた。加藤厚労省は、実態を把握するのが極めて遅かった。台湾の蘇貞昌行政院長が寝るのも惜しみ働いていたのとは対照的だ。唐突な全国一斉休校を入れ知恵したのは今井秘書官と言われている。影の総理との異名もあり、政策面でも安倍は今井にオンブニダッコ状態だという。日本ではデマで、トイペやティッシュが売れ切れ状態だ。マスクの入手など夢のまた夢状態だ。一方台湾の唐鳳は神対応の連発で、マスクさえも購入の規制をかけ国民の動揺を沈めた。台湾では本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれたという。和を思いやる嘗ての日本人は何処へ行ってしまったのだろうか。鯛が頭から腐ることを実感する騒動だ。