穏やかな年明け

穏やかな年明けだ。昨晩の強風が嘘のように鎮まった。天候も新年を祝福しているかのようだ。でも、一見静かなのは日本だけ。海外は喧噪から始まった。香港では元旦デモに100万人が参加した。商店や銀行が破壊されデモは強制的に中止された。若者と警察隊が各地で衝突し数十人が拘束された。インドネシアの首都ジャカルタでは、大晦日の豪雨により洪水や土砂崩れが発生。電気が止まり、鉄道と空港が閉鎖された。北朝鮮では、朝鮮労働党中央委員会総会での金正恩の報告内容「世界は遠からず新たな大陸間弾道ミサイルを目撃することになる」が発表された。遠からずとは、今春から今秋をさし、新たな大陸間弾道ミサイルとは、米本土すべてを射程に収めるという意味だ。更に「制裁の報復として衝撃的な実際行動に移るだろう」とも予告している。いよいよきな臭くなってきた。一方何故日本は穏やかなのだろう。失われた30年が過ぎた。穏やかとは豊かさを意味しない。不作為が蔓延しているだけ。今年こそ、失われた30年を脱出する年にしなければならない。