ミスコンの進化

ミス・アメリカ選考会において、白衣を着てステージに登場し化学実験を実演したシュライアーさんが女王に選ばれたとのニュース。ミス選考会といえば、ビキニの水着が付きものだと思っていた。最早その考え方はステレオタイプのようだ。第1回ミス・アメリカは1921年だから、ほぼ100年を迎える伝統的なミスコンだ。大会は、水着、イブニングドレス、タレント、インタビュー審査を経て、優勝者が決められていた。ところが、水着審査や外見重視の選考基準が批判を浴び、2018年から水着、イブニングドレス審査が廃止された。アピール方法は個人に任された。シュライアーさんは2つの科学系学位を取得し、現在は博士課程で薬学の研究をしている現役研究者だ。シュライアーさんは審査員に対し「ミス・アメリカは教育者でなければならない」と訴えたとのこと。これが審査員に強い印象を残し功を奏したようだ。知的美しさを競うミスコンとは、なんて素晴らしいものかと思う。ついでに、アメリカ大統領選も、知的レベルと聡明さと決断力で選んだらどうかと思う。世の中は確実に良くなる方向に向かうと確信する。