鉛筆の持ち方による差

茨城のある予備校が「正しい鉛筆の持ち方習得コース」を開始したという。2021年から大学入学共通テストで、記述式問題が導入される。マークシートと較べると、読めないようなクセ字は不正解と見做され大学受験者に不利になるからだと言う。文科省の調査によると、現在正しい筆記具の持ち方が出来る人は1割にも満たないとのこと。周りを見回すと、確かに最近の若い人は小学生も含め、鉛筆を親指の腹と人差指、中指の背で挟むのが殆どだ。親指と人差指と中指の腹で摘まむ正しい握り方をする人は皆無に近い。まるで他人と同じ握り方をしなければ村八分にされてしまうかのようだ。正しい持ち方に矯正すると、見やすい文字を書くことで理解や記憶が強くなり、思考力が強化され、集中力もスピードも精度もアップするという。因みに東大生の8割は正しい持ち方が出来るという。この差は有意だ。これを契機に、文科省が中心になり具体的な指導法や対策を実施したらどうだろうか。教育指導要領を下手にこねくり回すより、学力アップが期待出来るかもしれない。