豚コレラ対策

豚コレラが岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府、三重県、福井県、埼玉県で発生している。豚コレラは、 人に感染することはなく、 仮に食べても人体に影響は無く、また感染豚の肉が市場に出回ることも無いという。でも豚コレラの致死率は高い。畜産農家にとっては生活を脅かす脅威だ。発生した県は早急のワクチン接種を要望している。だが、ワクチン接種には一つのハードルがあるという。接種すれば、家畜伝染病対策の国際獣疫事務局から「非清浄国」に格下げされ、米英仏独などの「清浄国」に輸出できなくなる恐れがあるからだ。でも、このまま進めば、国内の豚は全滅だ。畜産農家を救うか、非清浄国になるかに選択の余地は無い。一刻も早く接種に動くべきだ。江藤新農水相は就任早々接種することを決断した。天晴れな決断だと思う。見方を変えれば、吉川前農水相の不作為と言える。豚コレラにはワクチンがあるからまだましだ。もっと恐ろしいアフリカ豚コレラの国内侵入が始まっている。アフリカ豚コレラの致死率は100%に近く、治療法が無い。アフリカ豚コレラウイルスは加工品の中でも半年程度は活性を保つという。国を挙げて本格的な水際対策が必要だ。