進次郎は如何に

第4次安倍内閣改造人事が始まった。いち早く改造前に引き継ぎ事項をあからさまに表明したのが原田環境相兼原子力防災担当相だ。「福島原発事故の汚染水は思い切って、海に放出して希釈する以外に、ほかにあまり選択肢がない」と発言した。福島原発事故で放射能汚染水が大量に発生し、除去処理はしたものの汚染水は今も発生し続けている。他の放射性物質を取り除いても放射性物質トリチウムは残り続けるのだ。水素の兄弟で、現代技術で分離処理は不可能な物質。それが溜まり続けている。でも、世界の原発でもトリチウムは発生するが、希釈して垂れ流しているのが世界の常識だ。科学的な結論を言えば希釈して垂れ流すしか方法は無い。だが不幸にも、福島ではトリチウムを濃縮してしまった。あってほしくない現代の遺物だ。しかし、原田は、それを理解していたのに実行には移さなかった。それが問題だと思う。しかも、最後っ屁で「放流すること」を後任への引き継ぎ事項にした。汚い性分だと思う。そして、その後任を継いだのが、あの小泉進次郎。本来、環境省は大した仕事をする省ではない。でも、福島の放射能汚染水を如何に処理するかは喫緊の課題だ。能の無い安倍にとっては、またとない課題を与えたということに映るのだろう。進次郎は地元漁民を如何に説得するのだろうか。自分はウインーウインの結論が待っていると信じている。