米国と日本の代替肉

米国では代替肉の人気が高まっているという。完全に植物由来のタンパク質で作った「肉」なのだが、味や見た目まで牛肉そっくりとのこと。代替肉は何十年も前から存在していたが、コストは高いし、味も本物とは違うというのが常識だった。ところがビヨンド・ミートという会社が、その常識を覆したとのこと。地球環境に優しく、動物の犠牲も無く、健康に良くて、しかも美味しい。米食品医薬品局FDAから「何の懸念も無い」とのお墨付きも得ている。ビヨンド・ミートは既に30カ国以上に進出し、ファストフードチェーンやレストラン向けに供給を拡大しているという。食品大手も開発に乗り出したようだ。そのうち食肉の殆どが代替肉に置き換わるのかもしれない。代替肉と言えば、歴史的には日本が本家だ。精進料理が有名だ。もし、その企業化に目をつけた人物が存在していたら、日本が代替肉のリーダーになっていたのだろうか。でも、日本人は本物志向だ。健康志向が高まっても、価値観は変わりそうもない。米国がリーダーになったのは、健康志向と合理性が優先されたためなのかもしれない。