カジノの茹でカエル

米カジノ運営大手ラスベガス・サンズが、カジノを含む統合型リゾートIRの日本立地に関し、大阪を諦め横浜に絞ると発表した。時を同じくして、ここぞとばかりに林横浜市長がIR誘致方針を正式に表明した。横浜市にとって経済効果は6300億円以上で、自治体にとっても1200億円の増収になるらしい。でも、横浜市民の9割以上が反対をしているという。本来はこの種のリスクのある決断は、民意を問うよりは政治主導で行うべきものだと思う。民意を聞くだけの政治家であれば、方針がブレまくる。真に市民のためだと決意し信念を突き通すのが政治家の真骨頂というものだ。でも、林横浜市長は真に市民の事を考えているのだろうか。2年前の市長選で、林候補は「カジノ誘致は市民の判断に任せます」と公約して当選した経緯がある。なのに、今は横浜市民を置き去りにしている。今の林横浜市長には市民など眼中に無いということなのだろう。一体この変節は何なのだろうか。よくよく考えると、経済政策優先こそが政治の本命と見誤っていると考えると納得する。所詮は政治界の茹でガエルなのだろう。残念。いや残念だが、それ以上に苦しむのは横浜市民に違いない。だからもっと残念。