三日天下のセブン

三日天下という言葉がある。光秀は信長を討ったが、僅かな期間しか権力を維持出来なかったこと指す。現代版「三日天下」擬きは7ペイだろう。7月1日に開始し、9月末に終了するという。たったの3ヶ月だ。開始早々不正利用で、800人、4千万円弱の被害が出た。8月1日の終了会見には、2段階認証おじさんの小林社長は顔を出さなかった。少しホッとした。出席したのは営業部長。だが、本件失敗の黒幕は、セブン&アイ・HDの後藤副社長。でも、辞任は否定しているという。何故コンビニエンスストア業界の王者が、これ程までに失態に次ぐ失態を重ねるのだろうか。記者会見によると、未だに不正利用の原因が特定出来ずに、対策も立てられないという。でも答えは簡単だ。セブンのトップたちが、7ペイを理解していなかったからだ。「良きに払え」という言葉がある。余程賢い殿様か、バカ殿様の吐く台詞だ。セブンの場合は、残念ながら後者だったのだろう。そう考えると、セブンが一連のトラブルを起こしていたことが腑に落ちる。でも現場のセブン・オーナーたちは苦しんでいる。トップの現場無知による影響がこんなにも出るものかと恐ろしくなる。解決するには、鈴木前CEO並のトップが現れることを期待するしかないのかもしれない。残念。