売り言葉に買い言葉

トランプが民主党の非白人女性議員4人に対し「米国が嫌なら出て行け。お前らの世界最悪の腐敗した祖国を立て直してからものを言え」と息巻いている。4人の女性は、プエルトリコ系、元ソマリア難民、黒人、パレスチナ移民の子。米下院は「人種差別だ」との非難決議を賛成多数で可決するところまで発展した。確かにトランプの言動には目に余るものがある。大統領としての品格に欠ける。ヒトとしての常識を持ち合わせていない。大統領失格であるし人間失格だ。報道ではトランプの言動だけがクローズアップされている。でも、トランプが怒り狂うには訳がある。この4人は民主党の中でもトランプ氏の弾劾を主張する急先鋒で、民主党執行部とも軋轢が生じていた。その4人が「国境を開放して不法移民を全員受け入れろ」と過激な主張したことに対するトランプの反撃だったのだ。人種差別と非難されても、トランプが前言を翻さなかったのも少しは肯ける。売り言葉に買い言葉。他愛の無い子供の喧嘩。でも、こんな大統領で米国は大丈夫なのだろうか。他国の事ながら心配になる。