現代版:裸の王様2

<昨日の続き>トランプによるメイ首相への口攻撃が激しくなり、ダロック駐米英国大使は責任をとって辞任してしまった。一方、トランプを支持する米国の白人たちは、大統領というマントの下に隠れたトランプの真の姿を見抜くことが出来なかった。いや、真の姿には気付いたが、それを口にすることが出来なかったのだろう。それほど大統領のマントには威力があるようだ。「皇帝の新しい着物」では、詐欺師が洋服屋に化け「この服が見えない者は愚か者だ」と言うので、家臣も王様も国民も自分が愚か者に見られないよう、見えない服を見えると言ってしまうことになる。厚顔無恥な大統領は自分をも欺し続ける。米国では、大統領というマントが更に見た目の人格と能力を変貌させているということだろう。童話をパロディ化した「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか:森達也:集英社新書」が面白い。さて現実社会は今後どう展開するのだろうか。