EUの行方

5年に一度の欧州議会選挙が行われ結果がほぼ判明した。欧州議会選挙はEU加盟国の市民による直接選挙だから、もろに市民の意見が反映する。独仏が牛耳る欧州委員長、欧州中央銀行総裁、EU大統領の人事よりも透明性は高そうだ。これまでは中道左派・中道右派連合が過半数を占め欧州議会を支配してきたが、初めて過半数を割った。代わりにEU懐疑派が議席数を伸ばした。中道リベラル派を加えれば親EU派が過半を占めるが、潮目は変わりつつある。欧州委員長、欧州中央銀行総裁、EU大統領の人事も影響を受けるはずだ。英国では離脱派が第一党になり、仏と伊も懐疑派が第一党になった。今までは中道左派・中道右派連合により官僚大国が形成されてきたが、これにブレーキがかかりそうだ。今後一般市民は官僚支配から抜け出せるかもしれない。自分には少なくとも、良い方向に進んでいるように見える。