不透明な選手選考

またまた日本陸連の選手選考の不透明さが問題になっている。来月日本選手権が開かれる。マラソン日本記録保持者の大迫選手が出場を希望したが陸連から断られたとのこと。大迫は1万mの参加標準記録には達していない。そこでマラソン、5千m、3千mの日本記録を持つ大迫は「本連盟強化委員会が特に推薦する本連盟登録競技者」での出場を申請した。ところが、陸連は「大迫がいい記録で走ると他の選手のランクが下がり不満が出るから」という理由で推薦を断ったという。そこで大迫は「そろそろ陸連は私物化するのは止めた方が良い」とツイート。騒ぎが大きくなり、陸連は「推薦は極めて特別な場合のみで、大迫には当てはまらない。推薦の判断条件は決まっていない。その時その時に決める」と公表した。当然、陸連の推薦とは何だという話になる。スポーツは強さや速さを競うもの。1万mの出場者は速さの実績で生き残った参加標準記録者に限るべきだ。曖昧な推薦制度が、陸連の私物化を増長し、スポーツのクリヤーさをダーティーにしている。即刻推薦制度を廃止すべきだと思う。