辺野古か普天間か

米軍普天間飛行場の移設をめぐり、辺野古の埋め立ての是非を問う県民投票が行われた。結果は投票率が52%で、反対が有効投票の72%で、全有権者数の4分の1を超えた。投票結果に法的拘束力はないが、工事中止を迫るための民意という後ろ盾が出来たと言えるだろう。でも、普天間問題は何処へ行ってしまったのだろうかと思う。普天間周辺の住民はいつも危険に晒されている。この危険を取り除くために移設が検討され辺野古が選ばれた。沖縄にこれ以上米軍基地を作るな、きれいな沖縄の海を埋め立てるな、沖縄だけに米軍基地を集中させるな、という県民の気持ちは良く分かる。一方国としては防衛上何処かに移設せざるを得ない。米国は軍事上沖縄県内がベストだと言っている。簡単に結論が出せる話ではないことは分かる。でも、現実的に普天間の安全をはかることが最優先だと思う。この埋め立ての是非を問う県民投票は、沖縄県民の真の民意を聞いていないように思えてならない。