変わらない高野連

第100回記念となる甲子園高校野球が始まった。先日、三重県代表白山高校の女性部長が視察時にバッターボックスに立って素振りをし、高野連から注意を受けた。やっと女性マネージャーのグランド入りが認められるようになったが、高校野球ではまだまだ女性差別が続いている。今年は猛暑対策として水が配られ給水タイムも設置された。だが、猛暑の炎天の下でエライさんの挨拶が相変わらず延々と続いた。猛暑対策がポーズであることが見え見えだ。先日「高校野球の原点」に球数制限を導入すべきと書いたが、猛暑の中で投手は多い球数を強いられている。松井秀喜が始球式に登場した。力んでショートワンバンし頭を抱えた。後で「僕がピッチャーになれなかった訳が分かった」とコメント。一服の清涼剤だ。初日の第3試合は慶応対中越。3-2で慶応がサヨナラ勝ちし、勝利の校歌斉唱で帽子をとった。何と全員長髪なのだ。高校球児が長髪とは珍しい。森林監督は新チーム結成直後、ナインに「日本の高校野球を変える。長髪でも勝てることを証明しよう」と語りかけたという。負けた中越の選手は心のどこかで「長髪のチームには負けたくない」という気持ちが出ると言う。慶応ナインは「長髪だからといって、規律が緩い訳ではない」と言い切る。更に「風潮を変えたい。高校野球の旧態依然のイメージを払拭したい」と声を揃える。慶応を応援したくなった。頑張れ慶応高校。