真逆なプロゴルフ協会

日本のプロゴルフ協会の運営方針は、男子も女子も抜本的な欠陥を抱えているようだ。男子では海外で活躍する松山選手に足を引っ張るような制裁金を科し、活躍の場を国内に縛ろうとした。本来であれば、日本人選手が海外に進出出来るよう援助するのが当然であるのに。女子では海外の有名選手が国内トーナメントに参加出来ないように規約を改正(改悪)した。日本女子プロゴルフ協会は来年からQTの出場資格を「LPGA会員」のみと改正した。これまでは非会員でもQT受験が可能で、上位に入ればツアー出場が可能だった。今後海外選手はプロテストに合格するか、ツアーで優勝して入会資格を得るしか方法が無くなる。一言で言えば韓国選手の締め出しだ。QTとは、ツアートーナメントの出場権をかけたクォリファイングトーナメントのこと。「真の実力者を発掘する為、広く門戸を広げておりますので、我こそは実力があるという方、未来のスターとなるべく第一歩を踏み出してみませんか?」との謳い文句の逆を行っている。韓国の女子選手は米国でもトップクラスの実力を持っている。二流選手が来ても日本のトップクラスになる。そういう選手が参加出来なくなるのだから、日本女子ツアーの質が落ちるようになるのは自明の理。本来協会は、優秀な海外選手を招き日本の実力を上げるのが務めのはず。あと10年も経てば女子ツアーなどに誰も興味が無くなってしまうに違いない。協会は一体何を考えているのだろうか。全く理解不能。