高校野球の原点

全国高校野球選手権大会の予選が酣だ。同時に高校野球の「球数制限」論争が再燃している。MLBですら100球を目処にしているというのに、日本の高校野球は未だに無制限。MLBで活躍する日本人投手の殆んどが肘を壊している。日本の高校野球で酷使し過ぎた結果だ。何故高野連は規制に動かないのだろう。高野連は、球数制限は人材豊富な私立高校に有利になり不公平になるからだと屁理屈を捏ねている。ルール変更で非難されるのを恐れているからなのだろう。高野連が動かないのなら我が校が動くと手を挙げ新風を吹き込んだのが市ケ尾高校だ。神奈川県立市ケ尾高校は北神奈川大会でベスト16まで進む結果を残した。独自の球数制限で6人の投手を活用。ダメージが残らないようローテーションを組んだ。投手と言えば、先発完投が花形だ。エースに不満は無かったのだろうか。エースは次に控えている投手がいるので安心して投げられたと言っている。6人の投手は球数が決まっているので、思いっきり投げられたと言っている。継投だからこそ一人ひとりが全力投球出来るのだ。結果がベスト16という好功績。高野連は目を覚ますべきだと思う。市ケ尾野球こそ高校野球の原点だ。優れたチームワークこそ、教育の原点だと思うのだが。