ナ~ンチャッて観光庁

6月15日から始まった民泊が大混乱だ。民泊仲介サイト最大手のエアビーアンドビーが、6万件以上あった掲載物件のうち4万件以上の表示を止めたとのニュースが流れた。政府は違法施設の宿泊は認めないと言っていたから、てっきり、違法施設だらけなのかと思っていた。ところが、事実は相当違うようだ。慶応大岸教授が解説をしている。民泊法が成立したのが昨年の6月。そして今年の6月に施行。今日までに1年もの猶予期間があったのに、行政が後手を踏んだのが原因。一つは切り替え時期の混乱を見越した手を打たなかったこと。もう一つは、法律の常識を覆して、法律の効力を施行日より前に遡及したこと。施行日より前に遡及した原因は、自民党議員から違法民泊を取り締まるよう強く要求された観光庁役人が、ビビッて5月下旬になって態度を豹変させ、民泊仲介サイトに対して違法施設への予約の取り消しや、合法物件への予約の変更を求めたためだと言う。何の事はない。単なる人災なのだ。犯人は民泊関連の自民議員と観光庁だ。自分は観光庁発足当時から、頼りにならないものと思っていた。要するに、当事者意識が無い。達成目標は単に世情におもね夢を語るだけだし、責任も負わない。だが、日本には真の観光庁は必要のはず。でも、今こんな組織のナ~ンチャッて観光庁は、全く不要だと思う。