自業自得の典型例

10日投開票の新潟知事選で自公候補が苦戦している。自公支持の花角英世と野党推薦の池田千賀子が横一線で競り合っていた。新潟知事が自公になるか野党になるかで政治情勢は大きく変わってくる。自公が勝てば、柏崎原発の再稼働の可能性は極めて強まるし、安倍3選の道筋も見えてくる。だから、たかが地方選の一つなどとは思ってはいけない。ところが、花角候補の応援に駆け付けた地元の商工会長が「新潟県に女性の知事はいらないんです」と発言した。これに女性が大反発。大きく野党へと傾きつつあるとのこと。この女性蔑視発言が決定打になるかもしれない。結局地元の名士で票を稼ごうとしたが、反対に票を減らす効果しかなかったようだ。よくある話だ。昨年の都議選では、安倍首相の応援演説中に帰れコールが起こり、安倍は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」とやり返した。これが自民の命取りになった。新潟知事選は天王山だ。安倍は本来選挙応援に行くべきだと思う。でも、行けない訳がある。理由は都議選の二の舞いになるだけではない。花角英世は元大阪航空局局長だ。森友学園のゴミ問題に関わっていた。安倍が応援に行けば森友問題が再燃するに決まっている。行きたくても行けないのが安倍の本音だろう。自業自得の典型例と言えそうだ。