米の食味ランク「B」の表示を

魚沼産コシヒカリが初めて最高ランクから陥落したとか。日本穀物検定協会が毎年米の食味ランキングを発表している。米の食味試験とは、複数産地のコシヒカリをブレンドしたものを基準として、食味を較べる相対評価。食味とは、専門の食味評価エキスパート20名が外観、香り、味、粘り、硬さから総合評価を下す。食味試験のランクは、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、同等のものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」の5段階。魚沼産コシヒカリは「特A」が設けられた1989年から2016年まで常に「特A」だったが、昨年初めて「A」に陥落したとのこと。陥落の理由は、昨年は収穫期の長雨と低温でコメの実りが良くなかったからのようだ。地元のJAは「陥落したのはショック」と言っているが、販売会社社長は「販売量は伸びており、元々「特A」をセールスポイントにしてきたわけではないから、影響はないだろう」と言っている。新潟県一般のコシヒカリより3~6割ほど高いが固定ファンがいるので陥落の影響は無さそうだ。因みに、「特A」に選ばれたのは全151銘柄の内の約3割で、「A」が5割を占めている。何と良好なものが8割も占めるから、あまり当てにならない試験とも言えそうだ。消費者側から見れば、「特A」や「A」をウリにするのではなく、「B」、「B’」の表示を徹底して貰いたいものだと思う。