阿波おどりの阿呆

徳島の阿波おどりといえば、高知のよさこい祭りと双璧をなす日本の代表的な踊り祭り。その祭りは今や全国に波及し各地での名物祭りにもなっている。我が町でも、よさこいソーランの○○連が繰り出し祭りを盛り上げる。特に若い人の熱気は凄い。それを見るだけでパワーを貰ったような気分になる。だから毎年楽しみにしている。ところが、阿波おどりを主催する本家の徳島市観光協会が4億円以上の負債を抱え、市が地裁に破産手続きを申し立てたとのこと。阿波おどりは、確か去年も全国から○○連が参加し盛り上がっていた。だが、その「盛り上がり」と「返済不能の負債」の間には、相当のギャップを感じる。年に一度、全国から集まる○○連、それを応援するため徳島に行く○○連のファン、勿論会場に駆けつける徳島市民・県民、中継するテレビ局などが集まり、商機のルツボだ。阿波おどりが赤字になるはずがない。何故観光協会は負債を負ってしまったのだろう。商売として成功するには、まず人を如何に集めるかだ。徳島の阿波おどりは400年の歴史を持っている。今でも日本を代表する祭りで集客力はピカ一。これはクリヤーしている。だからこそ負債の理由がとても気になる。協会は、雨天中止時の有料チケットの払い戻しと桟敷席の改修費が原因だと言っている。でも傍から見ると、そんな理由は考え難い。察するに、市と協会の主導権争いなのかもしれない。それとも、協会トップの暴走か、無能さなのかもしれない。いずれにしても、これ以上恵まれた環境は無い中で赤字とは「踊る阿呆に見る阿呆」以外の阿呆がいるに違いない。えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ。