ジェネリックの薬効とプラシーボ効果

血圧の降圧と痛風再発防止のため、月一回医者通いをしている。薬は帰り道の薬局で貰うことになる。降圧剤は先発薬を指定している。薬剤師がジェネリックに替えないかと言う。自分は嘗て先発薬からジェネリックに替えたことがある。明らかに効果が落ちたので、先発薬に戻した経緯がある。その経験を話しジェネリックを断った。すると、今後新しく薬が必要になった時、ジェネリックにしても良いかとしつこく尋ねてきた。新しい症状に対し先発薬とジェネリックの有意差は判断出来ないのでOKと答えた。それにしても随分熱心だなと思った。家に帰り新聞を見ると、厚労省がジェネリックへの転換を半強制的に法令化するとの記事。高齢者の医療費が嵩む一方だからジェネリックに転換させようとする意図は充分理解出来る。だが、ジェネリックの薬効は本当に先発薬と同じなのだろうかという疑問が湧いてきた。先発薬の承認申請には、安全性、毒性、薬理性を初め20以上の資料を揃える必要がある。一方、ジェネリックは簡単だ。有効性・安全性等は先発薬で確認されているから、安定性試験・生物学的同等性試験等の基準を満たせば承認される。生物学的同等性試験とは血中濃度の推移が先発薬と同等かを見る簡単な試験。と言うことは、ジェネリックの薬効は未確認のまま。多分同じように効くでしょうというレベルだ。身を持って体験しないとジェネリックには替えられない。どうやらジェネリックは、薬効とプラシーボ効果を併せ持つようだ。