シミジミと年を感じること

最近シミジミ年を取ってきたなと感じることがある。ユタンポだ。自分のベッドは、下に柔らかいウレタン製のトゥルースリーパーを敷き、上は羽布団だ。それだけで寒い訳が無い。だが最近はその上に足下にユタンポを入れることにした。しかも、寝る直前に風呂に入り身体を温める。全く寒いはずがない。勿論朝まで寒さを感じること無く、ゆったりと眠ることが出来る。極楽だと思う。何故極楽に感じるのだろうかと振り返ってみた。トゥルースリーパーには、嘗て模造品があった。化学的に言うと、模造品はパラで本物はメタ。本物は寒くなっても堅くならない。化学者であればそれだけで分かる。羽布団にもグレードがある。それなりに選別すべきだと思う。もっと寒く感じれば湯たんぽという手があった。だが、湯たんぽとは、余りにもオジン、オバン過ぎる。抵抗を感じるのだ。ところが、最近は湯たんぽ紛いのユタンポがある。湯たんぽは熱湯を注ぐため、温熱効果はあるが熱過ぎる。時々火傷もしてしまう。でも、ユタンポは快適だ。電気で熱媒を温める。火傷になるほど熱くもならず、そうかと言って冷める訳でもない。朝目覚めた時は、ホンノリと心地よい。実は、そのホンノリとした心地よさが、最近シミジミ年を取ってきたなと感じることなのだ。