おかしな暴行事件

横綱日馬富士の暴行事件が発覚した。先月26日モンゴル力士の集まりで、貴ノ岩をビール瓶で殴り、脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏のけがを負わせ、貴ノ岩は入院し、今場所は休場。貴ノ岩の親方貴乃花は警察に被害届を提出。日馬富士は何食わぬ顔で出場。2連敗もあるが、週刊誌に暴行事件が載ることが分かり、急遽休場し、暴行事件を陳謝した。おかしな事件だ。大相撲協会は本当に知らなかったのだろうか。休場の理由も把握していなかったのだろうか。それとも隠蔽していたのだろうか。日馬富士は何故自分から協会や警察に届けなかったのだろうか。何故貴乃花に謝りに行かなかったのだろうか。白鵬や鶴竜は暴行現場にいたのに何故無言を貫いたのだろうか。貴乃花は警察に届けたのに何故協会に事実を届けなかったのだろうか。摩訶不思議な角界だ。その内事実関係が明らかになるだろうが、少なくとも日馬富士の角界追放は免れまい。全くおかしな事だらけの事件だ。横綱の権威とは、力づくでねじ伏せることではなく、品格に基づくものだと世間が一斉に騒ぎ出しそうだ。