商工中金も不正の塊

神戸製鋼のデータ改ざんや日産自動車の検査不正などで目立たないが、商工中金も不正の塊だ。商工中金は政府と民間団体が共同で出資する唯一の政府系金融機関だ。小泉政権時に民営化が決められたが、リーマンショックで見直され政府の関与が継続し今に至っている。政府が噛んでいるいるから真面かと思うと、決してそうではない。経産省の天下り先で、社長は元経産省事務次官。内実はハチャメチャだ。主として中小企業金融の円滑化のため、預金の受け入れ、資金の移動や貸し付け等の業務を行っている。リーマンショックや東日本大震災など政府が危機と認定した事象によって、一時的に経営が悪化した中小企業に低利融資する制度で不正が行われていた。しかも全店でだ。デフレを拡大解釈して、本来は危機的状況でない企業にまで低利融資を行っていたという。更に企業経営が悪化したかのようにデータを改ざんし融資して融資実績を水増ししていたというから相当悪質だ。元事務次官は、国のお金は湯水とでも思っているのだろうか。民営化を推進し、天下りを根絶すべきだと思う。