やっちゃえ日産

矢沢永吉のCM「やっちゃえ日産」でお馴染みの日産が、全面改良した電気自動車リーフの発売日である今日、緊急会見を開いた。でも会見の内容はリーフではなく、121万台のリコール。リコールの原因は無資格者が完成車検査を行っていたのが国の検査で判明したからだ。自動車メーカーは、道路運送車両法に基づき、出荷前の最終段階で完成検査を実施する。完成検査は本来国が行う検査だが、それぞれの工場が代行している。社内で完成検査員と認められた従業員が検査することになっている。しかし、日産では国内の全工場で無資格の補助検査員も行っていたという。簡単に言うと、実質的な完成検査は行われていたが、法律に基づく国の完成検査を受けずに121万台も出荷していたということだ。杜撰な管理体制だと思う。しかも、原因究明には1か月もかかるという。普通の会社であれば3日で原因究明と対策までこぎ着くことが出来る。何とも悠長な会社のようだ。経営管理にも問題があるようだ。一方で検査を丸投げする国交省の体質にも問題がありそうだ。日産といえば、不正塗れの三菱自動車に乗り込んで、真面な会社に立て直すと意気込んでいた会社だ。せめてCMを「やっちゃえ日産」から「やっちゃた日産」に変えてウソでも猛省ぶりを見せるべきではないかと思う。やっちゃえ日産。