厚遇過ぎるヒラ議員

民進党前原代表が、小池の希望の党に合流すると表明した。当初対象は全員のような話しぶりだったが、希望者に変わった。一方、小池は「全員受け入れる気はさらさらない」と言っている。安全保障と憲法の政策が一致しない者を受け入れないのは党として当然の理屈だ。民進党は右から左までバラエティに富んでいる。党として纏まるはずがない。それを無理して束ねてきたから、党としての統一主張が出来ず、民心が離れ衰退してしまった。ところが、一旦希望の党に合流が決まると、何とリベラル派までもが合流に乗ろうとしている。民進党の議員たちは一体何を考えているのだろうかと疑ってしまう。他党にも言えることだが、政治を動かしている政治家が少な過ぎる。党におんぶにだっこで、投票時の頭数としか機能しない議員が多過ぎる。その一方で、国会議員は厚遇されている。頭数としか機能しないヒラ議員でも、歳費とボーナスで年収2000万円以上あり、使途の報告義務がない文書通信交通滞在費が1200万円支給され、更に会派所属議員に支給される立法事務費約800万円がプラスされる。この他に秘書の人件費約4000万円とJRの乗り放題もある。本人だけでも4000万円の収入になる。欧州では議員を国家公務員の一種という処遇だ。日本は議員を厚遇し過ぎている。操を曲げて党間を渡り歩こうとする民進党の議員が多いのは、厚遇故とも言えそうだ。