新聞も役には立つことがある

このブログで、日経新聞の内容の無さは度々書いているが、偶には役立つこともあるようだ。8月29、30日は旅行で新聞を見なかった。溜まった新聞をやっと今日読んだ。ニュースは何時でもテレビで新鮮なものが得られるので、過ぎた日の新聞など価値は無い。でも、コラム欄は違う。何が書かれるのか分からない。29日の「それでも親子、レッスン厳しかった母」が面白かった。執筆者はピアニストの上原彩子さん。あの叩き付けるような感情極まる弾き手のピアニスト。ピアノには蒼白な顔で向かうが、写真は微笑みを浮かべ別人の様だ。以下は記事の内容。母親はピアノの先生。ピアノには厳しかった。でもそれ以外は優しかった。コンクールが近づいて母から「練習は?」と言われると「分かっているよ」と反発したとか。練習のため高校を休学したが復帰して20歳で卒業。自身は3人の子育て真っ最中。母には今でも「間違えたでしょ」と指摘されるとのこと。長々と上原さんのことを書いた理由は、長男の長女がイメージ的に上原さんと似ているから。8月上旬に、初めて孫のピアノ発表会に行った。カミサンが、今回が最後だし、何しろ上手いのだからとせっつかれたからだ。初めて孫のピアノを聴いて驚いた。まだ小学4年生なのに、まるで上原さんの様。手先は細やかに鋭く強く動き、頭は上原さん同様に激しく動き感情を露わにする。まるで上原さんそのもの。そして厳しいお母さんも上原さんのお母さんと全く同じ。そこで、考えた。この孫は上原さんのように、世界一流のピアニストの道に進むのだろうか、それとも平凡に3人の子供の母になるのだろうかと。だがそれは孫自身が決めることだと思う。