真剣さと緊張感と青さ

プロ野球も中盤を迎え、形勢がはっきりしてきた。セ・リーグは広島がダントツに抜けだし、DeNAと阪神が2位争いに必死だ。巨人、中日、ヤクルトは既に今年を諦め来年の準備を始めたようだ。パ・リーグも状況は同じだ。楽天とソフトバンクがトップを争い、西武、オリックス、日ハム、ロッテは来年の準備というところ。野球ファンにとっては、DeNAと阪神との2位争いと楽天とソフトバンクとのトップ争いが焦点だろう。だが、自分はそれ程野球が好きな訳ではない。他に面白いテレビ番組が無ければ、仕方なく野球放送を眺める程度。だから野球ファンとは見方が違う。特に贔屓の球団も選手もいない。有名選手が出て来ても感動はしない。寧ろマンネリを感じてしまう。ところが、最近のプロ野球中継で面白い事を見つけた。来年の準備を始めた球団に多いのがルーキーの起用。入団して数年も経っていないルーキーたちだ。ルーキーにとっては千載一遇のチャンス。活躍が認められれば来年に繋がる。チャンスを生かせなければ次回のチャンスが巡ってくるのか分からない。だから必死だ。その真剣さと緊張感と青さがテレビ画面を通して伝わってくる。名前も知らない選手たちだが、自分が選手に感情移入してしまう。まるで自分がその場で野球をしているような感覚になる。これぞスポーツ中継だ。ルーキーたちが、野球の面白さの一面を教えてくれた。